【糖尿病の初期症状とは?】放置すると怖い合併症と、早めの受診が大切な理由
「最近、なんだか疲れが取れない」「喉がすごく渇いて、水を何杯も飲んでしまう」そんな体の変化を感じていませんか?
糖尿病は、初期の段階では自覚症状がほとんどないため、「沈黙の病気」とも呼ばれています。しかし、体の中では少しずつ変化が起きており、見逃してはいけない小さなサイン(初期症状)が出ていることがあります。
糖尿病の兆候となる症状や、放置してしまった場合のリスク、そして早期受診がいかに大切かについて解説します。まずは、ご自身の体に当てはまるものがないか、セルフチェックから始めてみましょう。
まずはセルフチェック!こんな症状はありませんか?
以下の項目に、いくつ当てはまるかチェックしてみましょう。
【自覚症状チェック】
- ▪最近、喉が異常に渇き、水分を多く摂るようになった
- ▪トイレが近くなり、尿の量も増えた気がする(特に夜間)
- ▪しっかり休んでも疲れやすく、体がだるい
- ▪食事はしっかり食べているのに、なぜか体重が減ってきた
- ▪食後しばらくすると、すぐにお腹が空いてしまう
- ▪手足のしびれや痛みを感じやすい
- ▪視界がかすんだり、ピントが合いにくいと感じることがある
- ▪傷の治りが遅い、または化膿しやすい
もし、これらの項目に当てはまるものがあれば、糖尿病のリスクが高まっている可能性があります。特に「喉の渇き」「多尿」「体重減少」の3つは、糖尿病の典型的な初期症状と言われています。
糖尿病の「8つの初期症状」
- 多尿・頻尿(トイレの回数が増える)
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- 血糖値が高い状態が続くと、腎臓は余分なブドウ糖を尿として体の外に出そうと働きます。その際、水分も一緒に引き出されてしまうため、尿の量や回数が増加します。特に、夜中に何度もトイレに起きるようになった場合は注意が必要です。
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- 喉の渇き
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- 尿として大量の水分が出ていくため、体は脱水状態になります。その結果、脳が「水分が足りない」と判断し、激しい喉の渇きを感じさせ、水をたくさん飲むようになります。
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- 全身の倦怠感
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- 私たちは普段、食事から摂ったブドウ糖をエネルギー源として活動しています。しかし糖尿病になると、ブドウ糖をうまく細胞に取り込めず、エネルギー不足の状態に陥ります。そのため、十分な休息を取っていても「体が重い」「疲れが抜けない」といった症状が現れます。
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- 急な体重減少
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- 「食べているのに痩せる」というのは、糖尿病の危険なサインの一つです。エネルギー源であるブドウ糖を利用できない体は、代わりに筋肉や脂肪を分解してエネルギーを作り出そうとします。その結果、食事量は変わらない、あるいは増えているのに、体重が落ちていってしまうのです。
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- 異常な空腹感
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- エネルギー不足を補おうとして、脳が「もっと食べて!」と指令を出すため、食欲が異常に増すことがあります。食べてすぐにお腹が空くのは、体が栄養を吸収できていない証拠かもしれません。
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- 視力低下・目のかすみ
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- 高血糖の状態は、目のレンズの役割をする「水晶体」にも影響を与えます。浸透圧の変化で水晶体がむくみ、視界がぼやけたり、視力が低下したりすることがあります。
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- 手足のしびれ
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- 高血糖によって手足の末梢神経がダメージを受けると、「ジンジン」「ピリピリ」としたしびれや痛みを感じることがあります。また、足がつる(こむら返り)のも神経障害の初期症状の一つです。
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- 傷が治りにくい・感染症にかかりやすい
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- 血液中の糖分が多いと、白血球の働き(免疫力)が低下し、細菌やウイルスと戦う力が弱まります。そのため、小さな切り傷がなかなか治らなかったり、風邪や膀胱炎などの感染症にかかりやすくなったりします。
症状がないから大丈夫?放置すると怖い「合併症」
糖尿病を放置し、高血糖の状態が長く続くと、血管がボロボロに傷ついていきます。その結果、「三大合併症」と呼ばれる深刻な病気を引き起こすリスクがあります。
- 糖尿病網膜症
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- 目の奥の血管が詰まったり出血したりし、最悪の場合は失明に至ります。年間約3000人の日本人が糖尿病網膜症が原因で失明しています。
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- 糖尿病性腎症
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- 腎臓のろ過機能が壊れ、進行すると人工透析が必要になります。現在、新たに透析を始める原因の第1位は糖尿病です。
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- 糖尿病性神経障害
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- 手足の感覚が麻痺し、足の傷に気づかず壊疽(えそ)を起こし、足を切断しなければならなくなることもあります。
さらに、糖尿病は太い血管の動脈硬化も進行させるため、脳梗塞や心筋梗塞といった、命に関わる病気のリスクも大幅に高めます。
早期受診が大切な理由
糖尿病は「早期発見・早期治療」ができれば、決して怖い病気ではありません。合併症は、高血糖を放置した結果として起こるものです。早い段階でご自身の体の状態に気づき、適切な治療(食事療法や運動療法など)を開始すれば、合併症の発症や進行を防ぐことができます。
もし少しでも気になることがあれば、放置せずに、小牧市の「のむら内科外科ファミリークリニック」までお気軽にご相談ください。当院では、お一人おひとりのライフスタイルに合わせた無理のない治療方針を一緒に考え、皆様の健康な毎日をサポートいたします。
